2012年11月28日水曜日

観光地の品格

안녕하세요? 語学部の塚崎です。
最近ふたつの観光地に行って来ました。
今回は仕事じゃなく、遊びに!

松島にて。海からにょきにょき生える奇岩と、かもめ。

ひとつは登別、水族館も温泉も最高でした。
ひとつは松島、日本三景のひとつです。

両方ともすごく楽しくてまた行きたいなーと思ったのですが
このふたつを比較すると、色々見えてきました!




景色
登別:地獄谷 → 夜はライトアップとか工夫がこらされている。
松島:松島海岸の奇岩 → こっちも夜にライトアップ。
 両方ともすごい!

食べ物
登別:わかさいも、牛乳 → わかさいもは地元で有名だけど、他は知名度低い。
松島:牛タン、牡蠣、ずんだ、かまぼこ、刺身 → 全部かなり有名、魅力的なものが多すぎて困る。
 食べ物は観光のメインともなりえる大事な要素。
 あれもこれも食べたい!と思わせられれば、観光地として成功。
 これが多様なら、滞在期間を延ばすことにもつながる。一日に食べれる量は決まっているから。


歴史
登別:硫黄の生産 → 面白そうなのにマイナー。
松島:伊達正宗関連の寺や墓 → 有名だし貴重な歴史文物多数。
 知的好奇心を刺激する。
 楽しいだけじゃなく、勉強にもなる旅だったと高尚な気持ちになれる。


体験
登別:天然足湯、時代村、熊に餌やり → すごいけどひとつひとつが重い(遠い)。全部見るのは大変。
松島:遊覧船、かもめに餌やり、海を見ながら自分で焼いて食べるかまぼこ、目の前で焼ける煎餅、揚げたてのかまぼこ → 手軽だし、おいしく楽しい。
 最近の旅行ではこれが特に重視されていると思う。
 実際五感を働かせ手を動かせば感動が残る。


アート
登別:?
松島:おしゃれな工芸品・芸術雑貨のお店・和風雑貨・洗練された木やガラスの加工品
 観光地の文化レベルを印象付ける。
 垢ぬけた地域性を演出。


利便性
登別:駅周辺には水族館のみ。メインの観光地はすべて車が必要な遠方に。
松島:すべての見どころが駅から徒歩圏内。仙台市からも近い。松島海岸駅は狭くて寒くて不便。
 これは努力でどうにもし難いが、気軽にたくさんの人に来てもらうには必要な要素。

温泉
登別:9種の天然温泉、全国でも他に無いほどの希少性。
松島:無し
 食と並んで旅に出る動機づけになる大事な要素。
 


宿泊メインの登別と日帰りメインの松島、単純比較はできませんが
ざっと見ると登別が松島に学べき点が色々あります。
歴史のアピールや食のブランド化など、
頑張れば改善できるものがたくさんありますね。

考えてみれば函館や小樽など、道内の名だたる観光地は
食・歴史・アートのすべてが揃っているように思います。
これから伸びたい観光地にとって、力を入れるべきなのはこのあたりではないでしょうか。

なんてことを、考えさせられる旅でした。
外国語の普及を通して道内観光地のお手伝いをしている身として、
皆このあたりが良くなっていけば良いなあと思ったのでした。


全然素人な上に自分では何もできないのに、偉そうな事言ってすみません!
本当は私の知らない登別の魅力はもっとあるかもしれません。

これから北海道の観光地に、何か貢献できるように頑張ります。