2012年11月19日月曜日

中国人の「名」「字」について

 はじめまして、語学部の馬です。

 今回は、中国人の名前についてのおもしろい話をしたいと思います。
日本語の「お名前は何とおっしゃいますか?」は中国語では「您叫什么名字?」と言いますね。
では、この「名字」ということばの意味が、古と今で違うということをご存知でしょうか?

 古代では「」は生まれてから付けられるもので、親から子へ、先輩から後輩へ、または上司から部下への呼称として使われます。自称する時にもこの「」を使います。
一方、「」は成年後、自ら付けるものだそうです。第三者が「」で誰かを呼ぶ場合、それは敬意を表す呼び方になります。
また、「」は自分の「」を説明するように付けられるケースがよく見られます。

 日本の皆さんがよくご存知の諸葛孔明さんの例をあげましょう。

 諸葛さんの「」は→   自分のことを言う時、よく「は○○」と言います。
      「」は→孔明  劉備さんなどはこの読み方で呼んでいます。

 「」は明るいという意味があり、「」は大きいとの意味で、「」はまた明るいとの意味。あわせて「孔明」は非常に明るいという意味で「」を説明しています。

 近代の蒋介石さんの「介石」は実は「」なんです。自分の志を表しているそうです。

 「」と「」はそれぞれの意味があって、かっこいいですね。
自分にも付けてみたくなりました~