2012年4月27日金曜日

外国語制作物ができるまで...

企画推進部の酒井です。

前回、『翻訳』と『DTP』について少しお話をしましたが
今回はその後の工程について少し触れてみたいと思います。

翻訳が上がった後には、ネイティブによるチェックを行います。


チェックをお願いするスタッフは、もちろん日本語の理解力が高い人です。
日本語原稿がきちんと翻訳されているかを、スペルミスやタイプミスがないか
第3者の目でチェックをしていきます。
前回お話しした『DTP』の依頼がある時も、違う箇所に翻訳テキストを貼付けていないか
チェックをしています。

ここまでは単純なチェックですが、
各国の方に対してより伝わりやすく翻訳をするのが、私たちの使命です。
(要するに、直訳をしないということです)
観光のPRなどは特に、表現力や一貫性が求められることが多いので
翻訳者とチェッカーで違った翻訳になることも、しばしば…
場合によっては、当社が十数年間蓄積した翻訳文データーや
すでにWEB上に掲載されている翻訳文と比較しながら、一貫性や正確性を確認します。

中国語には、大陸で使われる『簡体字(かんたいじ)』と
台湾で使われる『繁体字(はんたいじ)』があります。
同じ表現にする時もあれば、全く違う表現になることもあるのです。
見慣れないお客様にとっては、どちらが良いのかわからないという声も多く聞きます。

(見づらくてすみません、簡体字と繁体字です)


そして、ネイティブチェックの後は社内で最終チェックを行います。
電話番号などの数字が間違っていては、せっかく仕上げたものも台無しです。

こうした手間暇かけた工程を経て、翻訳文はお客様へとお届けしていくのです。
 納品後、印刷して上がったものを数部、頂けることがあります。
翻訳をした担当者に、実際に上がったものを渡してここで満足することなく
向上していくことを意識してもらうように心がけています。

より良い外国語制作物を目指して、これからも頑張りますっ!